南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-33

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

6、解脱の欠けた意楽者:

私は「真我」の涅槃に回帰したい。

原因:仏法の修行を始めた時、あなたは涅槃を、恒常なる快楽(=楽しい)の楽園だと思っていた。あなたの修行が、高度なレベルに到達した時、あなたは涅槃とは一種の恒常で、大いなる快楽の伴う心霊的境界であると思った。

あなたにとって、涅槃とは、一切の因縁法を超越した、心までも超越した境界であるという事を、理解することが、非常に難しい。

これが、解脱に欠けた意楽である。

解脱意楽者:一切の有情の、生まれ変わりの禍を見て、一切の有為法を超越する、阿羅漢果を証悟したいと思う。

原因:修行を通して、あなたはようやく、一切の名色法と因縁法は、無常・苦・無我である事に覚醒する(+ことが出来た)。

無為法である涅槃のみが、恒常・楽・無我である。

一切の生存界における禍をみて、一切の生存界の中から解脱する為に、あなたは、解脱の意楽を胸に抱いて、涅槃へと趣き向う。

これが解脱意楽である。

◆結論:

六種類の行相の涅槃意楽;

1、貪行意楽/無貪意楽。

2、瞋恚意楽/無瞋意楽。

3、痴行意楽/無痴意楽。

4、出離に欠ける意楽/出離意楽。

5、独居に欠ける意楽/独居意楽。

6、解脱に欠ける意楽/解脱意楽。

(3-34につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>