Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2021-07-01から1日間の記事一覧

翻訳『親知実見』#47-17

問7-18:もし、五蘊が無我であるならば、では、誰が仏法を開示しているのでしょうか?言い換えれば、もし五蘊が無我であるならば、セヤドーが仏法を開示している、という状況は生じない。故に、五蘊と自我(己自身)とは、関係があるのではないでしょうか? …

翻訳『親知実見』#47-16

問7-16:どの様にして、長時間修行したため、または一人で森林に住むために生じる退屈心と、(修行を)面倒だと感じる心を克服しますか?これらの心は、不善法ですか? 答7-16:この種の心は、懈怠(kosajja)と言う。通常は、貪または瞋恚等と相応する所の…

般若の独り言~千の風にはならない?

大分前の事ですが、 《千の風になって》 という歌がはやりました。 日本の大乗仏教は、お墓を重視していて、高価なお墓を買ったり、49日だ、三回忌だと言っては、人が集まりますから、 <お墓に死者はいない>と歌った 《千の風・・・》は、 大乗の僧侶方には…

般若の独り言~今日は死ぬのによい日和

昨日、オハナの担当医から電話がありました。 私がオハナの訃報(病院からの電話)を聞いて、用事を一つ済ませた後、はやる心で迎えに行った時(26日午後)、担当の先生は出張中で、お会いすることができませんでした。 急逝したオハナの最後の様子をもう少…

翻訳『親知実見』#47-15

問7-14:憤怒の心は、多くの代の時節八法聚(utuja ojaṭṭhamakakalāpa)を生じて、目に怒りの光を四方に照射せしめることができますか? 答7-14:いわゆる「心が光を生じる」という言い方は、一種の隠喩である。というのも、実際上、結生心(paṭisandhicitta…

翻訳『親知実見』#47-14

問7-13:セヤドーに、あの禅修行修習表についての説明をして頂けますか? もし、この種のシステムに従って修行するならば、30種類以上の業処を修行しなければならないのでしょうか? この様にすることは、どの様な利益がありますか? 答47-13:我々は、あの…