Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-02-23から1日間の記事一覧

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-37)(私家版)

「受」は、味の喜ばしいか、または、喜ばしくないかの処を体験し、喜ばしさを体験した場合、楽受が生起する; 喜ばしくないさまを体験した場合、苦受が生起する。 故に、「受」の作用とは、すなわち、所縁の味を体験する事にある。 「想」は、標識する事であ…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-36)(私家版)

七個の遍一切心心所は、識知過程における、最も基本的な、かつ重要な作用を執行する; もしこれらが欠ければ、心王は、目標を識知する事ができない。 89種類の心の中において、七個の遍一切心心所は、必ず生起する。 たとえば、味が舌根を衝撃する時、「触」…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-35)(私家版)

作意の現起(現象)は、目標と対面する事。 作意は、船をコントロールして、目的地に向かわせる、舵の様である; または、訓練を終えた馬を、目標に向かわせる御者の様である。 「作意」と「尋」の、二者の区別は、明確にしておく必要がある: 作意は、相応法…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-34)(私家版)

作意とは、あなたの心を、授業の音声(先生の声)に向けさせる作用である。 もし、あなたに作意がないならば、私の音声は、あなたの耳根において、明確に顕現する事がない。 たとえば、私が、今、「パン!」という音を出したならば、あなたには、必ず聞こえ…

torosakuragi様へ最後のお返事

torosakuragi様 この度は、三度コメントを頂きまして、ありがとうございます。 仏教は、その理論も、修行方法も、なかなかに、奥が深く難しいものです。 以前、日本の禅寺で聞いた 「行って来い」 というのが、言い得て妙だな、と思います。 多く法を聞き(…