一人の、大いなる智慧の持ち主は、他人の賞賛や批判に
依存しては生きない。
あなたが私に良くしてくれれば、私もあなたに良くしてあげる。
あなたが私に良くしてくれなくても、私はあなたに良く
してあげる。
あなたが私に良くしてくれるかどうかは、あなたの因果。
私があなたに良くしてあげるのは、私の因果。
善をなそうが、悪をなそうが、一人一人は、自分の因果に、
責任を持たねばならない。
業(カルマ)を作す人は、自己の因果に、責任を負わねば
ならない。
人は、いいとこどりだけで、生きていく事はできない。
あなたが、毎日他人を賞賛したとて、その人が仏になる事
はない。
100%悪い人間、というのも、ない。
あなたが毎日その人を攻撃し、批判し、火のない所に煙を
立たてても、その人が地獄に落ちることは、ない。
というのも、人は、自分の因果に責任を負うものだからである。
あなたの言い分だけで、ある人間の、可否や是非が、
決まる訳ではない。(つづく)
(台湾高雄文殊講堂 慧律法師著
翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)