(三)これ以外に、菩薩は初めて仏を
見た時、自己の身体を仏に献身し、
言ったのである:
「私は仏に、身体を献身したいと
思います。」
仏に献身することは、波羅蜜を円満成就
するよい方法である。
実際、仏に献身した菩薩は以下のように
考える:
「私はすでに身体を仏に献身した。
どのような(難題であっても)、
なんでもやって来ればよい!」
一世毎に、諸々の波羅蜜を修習する時、
もし、他人の身体を傷つけたり、
生命を傷つけたりしなければならない
場面に遭遇したとき、または、
忍耐しがたい苦難に陥った時、または
他人から傷つけられそうになった時、
または、命まで奪われそうになった時
でさえ、彼は上述のように考える。
このように考えた後、彼は決して
動揺しない心を保持して、一切の苦難に
対処する。
それが生命に脅威的な事柄であっても、
彼は堅固な心でもって、諸々の波羅蜜を
蓄積する。
このように、まず、仏に身体を献身
するのは、諸々の波羅蜜を円満成就
するよき方法である。
次に再度、簡単に、波羅蜜を円満成就
する方法を言っておく。
すなわち、
一、(+心から)利己的な愛を取り除く。
二、衆生に対する慈悲心を育成する。
(+ )(= )訳者。(つづく)
★誤字脱字を発見された方は、当コメント欄にてご一報頂くか、または<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。
<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>