Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~2-3

次に、心をリラックスさせて、自分が座禅・瞑想しているのだという気持ちを、持たないようにする。そして、自分は、心と身体を休息させているのだ、と思うようにする。

一時的に、一切の負担を下に降ろし、心の中の一切の心配事を、一時的に放り出し、紛々とする考えと雑念を沈殿させていき、心をして、清らかな水の如くに、清めていく。

心を、鼻孔と上唇の間の四角形の区域に静かに置いて、まさにこの区域を通る呼吸の息に、軽く注意を向ける。

《清浄道論》では、門衛を例にして、息に気付く方法を説明している:

すなわち、城門の門衛は、城門を通る人にだけ注意を払い、この人が城内のどこへ行ったかとか、城外のどこへ行ったかというようなことには注意を払わない;

同様に、安般念を修行する者は、鼻孔の出口を通る息にだけ注意を払うべきで、体内に入った息や、体の外に出て行った息に注意を払ってはいけない。

鼻孔の下方の四角形の区域において、その部位のある所において、息は非常に鮮明であるが、ある所においては、鮮明ではない。禅の修行者は、ただ鮮明な息にだけ、注意を払うようにする。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-4につづく)

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>