Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法眼」(翻訳文)~2-4

禅の修行者は、まるで傍観者の如くに、息の自然な様を、静かに鑑賞するだけでよく、それに干渉してはならない。

息は、時には粗く、時には細く、時には長く、時には短く、時には各種の異なる状態を呈する。

これらは皆、自然な現象である。

修行者は、ただ正念を保持し、単純に息をみているだけでよい。あるときには、心は、妄想に引っ張られて、息を覚知することを忘れる事がある。この状況に気が付いたならば、即刻息に戻り、妄想を相手にしてはならない。

妄想がたびたび出てくるからといって、そのことでイライラする必要はない。こういう時は、心を益々リラックスさせて、単純に、正念を保持し、軽く息を覚知し続ければよいのである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-5につづく)

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>