8-6-2-2 精進(viriya)
精進とは、奮闘努力の境または行為である。
その特徴は、支持、奮闘、または具生、或いは相応の名法(心と心所)を駆動して、目標に向かわせる事であり、たとえば、(+その目標とは)安般念禅相などである。
その作用とは、支持または、これらに相応する名法を、安定させることである。
その現起(=現象)は、継続して堅持する事である。
その近因は恐れ(saṁvega)または事において精進する、であり、すなわち、何事かにおいて、精進を励起する事である。
それは、まるで、老朽した家屋が倒壊しないように、新しい支柱を何本か足すかのようであり、又は、国王の軍隊が、敵を撃破する為に配置された後方支援の軍隊のように、精進とは、すべての相応する名法を支えて、それらが安般念禅相などの目標から撤退しないようにすることができるものである。
(+精進が)正しく励起している時、それは一切の成就の根であると、見做すことができる。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(5-31につづく)
★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。
ご協力、よろしくお願いいたします。
<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>。