南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)3-15

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

二、(個人的な)特別な業処

特別な業処を適切な形で与えるためには、教師は学生の主要な性質(性格)を決定しなければならない。これは非常に困難な作業である。

というのも、大部分の学生は、己自身を理解しておらず、良師は、あなたよりあなたを、より理解しているであろうから(意味反転?ママ)

一人一人の性格は、深浅の異なる多重的な構造を擁しているため、教師は時間をかけて、学生を観察しなければならない。

(後、第四章にて詳細説明する)。

このことから、あなたは、これらの業処を与えてくれる善友と親しみ、彼に対して大・小の、また、各種の義務を履行し、業処を学ぶ(+のがよい)。

《清浄道論・第三章・第65段》

◆結論

(一)止禅の段階においては、良師は、学生に二つの方面における業処を与える:

1、普遍的に適用される業処(一切処業処)。

2、(個人的な)特別な業処(応用業処)。

(二)普遍的な適用業処とは、一切処(=一切の場面)において、必要とされる業処。

(三)特別業処とは、40種類の業処の中の、人それぞれの個別の性格に適合する業処。

(3-16につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>