<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
アチャン・マンは常に、情熱をこめて、かつ行き届いた配慮をして、メーチ・ケーウと彼女の弟子に呼びかけ、また、彼女たちの様子を聞いた後には、彼女たちを励まし、褒めた。
その後、彼女たちを寺院の端の暗がりにある竹林に連れて行き、ここで夜を明かすように、言った。
彼女たちは、遊行用の傘と枯草でもう一晩過ごすしかなく、翌日、アチャン・マンが、村人が作った、堅い竹のベッドを彼女たちに渡すまで、我慢した。
彼は、メーチ・ケーウを、自分の家族同然に見做し、彼女に、ここにいつまでもいてもよいのだ、と言った。
毎日の早朝、皆が朝食を済ますと、アチャン・マンは椅子に座って、彼女たちを呼び、その後に、仏法を開示した。
彼の声は、明瞭で力があり、時には、彼女たちの怠慢を叱り、時には、彼女たちの道心を褒めた。
その場は生き生きとして、活気に溢れた。
話合いの時、アチャン・マンは、特にメーチ・ケーウの、禅修行における冒険談、異なる領域の、生命と意識、及びそれらの、奇怪な様相を呈する物語に興味を持った。
彼は、それらの経験の真偽を、余り問わなかったが、ただ、優しく彼女に、心眼を自分に向けて、己の内部に専注するよう、勧めた。
しかし、メーチ・ケーウは、己の特殊な能力に夢中で、彼女は彼女の体験する、超常的な出来事を、ひけらかしたがった。
(4-58につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>