<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
アチャン・マンは、三界の導師であったーー阿羅漢以外の。
すべてのーー見えるもの、見えないもの;知っているもの、知らないものーー衆生の導師であった。
彼はメーチ・ケーウの心が擁している能力を評価したが、同時に、その危険性を憂えた。
彼は、他の誰よりも、禅相の危険性と、知識の虚構性を知っていた。
清浄心は一切を知っていて、何事にも平等に対応するが、しかし、どの法をも区別することなく、執着もしなかった。
メーチ・ケーウの知見を糺すため、また、心の真正なる微妙さを体験させるため、アチャン・マンは、彼女に、色々な異なる法門を教えた。
残念な事に、性格は習慣になり、習慣は固着する力を有した。
何年も前に、アチャン・マンは、元気でやる気のある教師が、メーチ・ケーウを正しい道に導くだろう、と予見した事がある。
今となっては、運命が、彼女の開悟の時と、因・縁を決めるしかないのであった。
(4-59につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>