<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
彼女は目を閉じると、座っている所の下部、その底が開いたように感じ、己は崖から、または井戸から落ちて行き、一つの空間に、入りこむような気がした。
その過程において、いくつかの瞬間に、異なる映像の断片がフラッシュするが、その後においては、徹底的な静止、安らぎ、満足・・・があった。
が、しかし、この静止の中には、反作用的な動力が隠されていて、即刻、メーチ・ケーウの意識流を、その直前に見た所の、映像の境界の中に、押し戻した。
暫くの間、心の流動的な空間にとどまると、メーチ・ケーウは、己の家に戻ったような、感覚を持った。
彼女はすでに、どのようにすれば、容易にこの神秘的な通路を、行き来することができるかを知っていた。
一瞬の知覚、ある種の存在、感情、何かの神識・・・、そうして、彼女はまた別の世界に入り、各種各様の、有情の領域に、遊んだ。
(5-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>