南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)5-105

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

行道清浄(paṭitadāvisuddhi)とは何か?

それは、近行定及びその相応する所の、法である。

捨の強化(upekkhānubyuhanā)とは何か?

それは、安止定(ジャーナ定)である。

満足(sampahaṁsanā)とは何か?

それは、省察(paccavekkhaṇā)である。

8-8-8 ジャーナの意味

Ārammanūpanijjhānato paccanikajhāpanato vā jhānaṁ.ーー ジャーナと呼ぶのは、それが禅の修行の所縁を照らす(upanijjhāna)、たとえば、安般似相(ジャーナ)、であるから。

また、障礙(すなわち、五蓋)を焼き尽くす(jhāpana)から。

(《清浄道論》第四章・第119節)

ジャーナには二種類ある:

「所縁を照らすジャーナ」(ārammanpanijjhāna jhāna)と「相を照らジャーナ」(lakkhaṇūpanijjhāna)である。

八定は、「所縁を照らすジャーナ」である。

というのも、禅の修行の目標を照らすが故に。

たとえば、地遍、安般似相など等。

観智、道智と果智は「相を照らすジャーナ」と呼ばれる。

観智は、諸行の無常の相、苦の相と無我の相を照らすか、またはそれらを知見するが故に、「相を照らすジャーナ」と呼ばれる。

観智の作用は、聖道を成就せしめるので、また聖道は「相を照らすジャーナ」とも、言われる。

聖果智もまた「相を照らすジャーナ」と呼ばれる。というのも、それは滅聖諦の真実相を照らすか知見するかであって、それはすなわち、涅槃寂静相である。(《殊勝義註》)

(5-106につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>