南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(2-6)

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

●(+出家者が)托鉢をする時、お金を受け取る事が出来ない以外に、真正で如法な南伝の出家者は、どのような目的であっても、己の為、他人の為、群衆の為、サンガの為、何かの道場や寺院の為、仏教団体の為、または仏菩薩の名目でもって、公衆の人士に募金を要求してはならない。

どのような時であっても、どのような目的であっても、役所の募金許可を取っていても、取っていなくても、あらゆる公開の形式でもって、公衆の場所で、民衆に募金を募る南伝の出家者は、すべて如法ではなく、または、偽比丘の可能性が大いにあるのである。

●すべての南伝の出家者は、過午(=正午以降)不食戒を守らねばならない。

早朝7時か9時ころまで、南伝の出家者は、人の集まる所、例えば市場、レストラン、喫茶店、小規模な商店などで、托鉢乞食をする。

ここで言う所の”正午”とは、12時ちょうどを言うのではなく、太陽が真上に来た時を言う。

もし、タイの伝統に基づく出家者であれば、タイの正午を根拠とする為、マレーシアの12時になると、即刻食事を止める。

その他の伝統に基づく南伝の出家者は、マレーシアの真正の正午(=太陽が真上に来る時間)により、それはだいたい一時から一時半の間、という事になる。具体的な時間は、季節によって調整され、時には、もう少し早くなる事もある。

真正で如法なる南伝の出家者は、正午以降に托鉢乞食に出かけるという事はない。故に、正午以降、翌日の黎明まで托鉢している出家者は、病気によって薬を乞うている場合以外は、すべて如法ではなく、また偽比丘の可能性が大いにあるのである。

(2-7につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>