南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-8

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

貪・瞋・痴の三毒の中で、仏陀はただ貪と痴だけが輪廻の根本だと述べている。どうして、瞋恚が含まれないのか?

我々は、アナーガミ聖者を検証してみよう。アナーガミの意味は、「不還」である。彼は徹底的に瞋恚と、欲界の貪を断ちきって、欲界には二度と戻ってこないのであるが、しかし、彼は梵天界に生まれる事には執着している。

故にアナーガミ聖者は、いまだ輪廻するのである。

この事から、輪廻の根本は、貪と瞋である事が分かる。

しかし、その場合でも痴が元凶である。

(+痴が)貪と瞋に行動を促すが故に、それは一切の不善の潜在的根なのである。

故に、最大の禍は痴なのである。

(1-9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>