南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「『偽比丘』の見分け方」<菩提樹文庫>にUP

読者の皆様、おはようございます。

過日、私が翻訳してブログに載せました

    「『偽比丘』の見分け方」

一文は、このほど校閲を終えて、<菩提樹文庫>

(PDF正順)にて、掲載の運びとなりました。

近日中に公開される予定ですので、興味のある方は是非、ご閲覧下さい。

各方面からの研究により、北伝仏教が仏陀の金口ではない事が確定し、世界的に、仏教徒の興味・関心が、南伝仏教に移ってきました。

(大乗経典は、仏陀涅槃後500年の創作である事が判明。但し、仏陀の精神~菩薩道~を受け継いだ部分もあるので、私見として、大乗の全面否定もまた過剰反応かと思われます。また、現在の所、南伝に受け継がれた経典が、100%仏陀の金口という保証はありません。現時点では、北伝より南伝(パーリ経典)の方が、仏陀の金口をより多く反映していることが保証される、という事だと思われます。)

仏陀の説いた無常・苦・無我は、素粒子クォーク)の存在とその性質について述べたものです。

我々有情を含む宇宙全体が、素粒子で出来ている事を vipassana瞑想によって発見した仏陀は、最初、説法を躊躇しましたが(この微細な真理は、凡夫に説明しても、到底理解できないと判断したのでしょう)、最終的には、サンガを設立して、現代の我々にも、仏陀の発見したダンマ(名・色に関する究極的真理)に、出会えるようにして下さいました。

そんな状況の中で、いくつかの理由によって、偽比丘が、現代社会、世界に蔓延っています。

中国の禅宗は「働かざる者食うべからず」主義で、何ほどか修行と労働(作務)を組み合わせる事が多いのですが、テラワーダが世界的に受け入れられるようになった現今、「比丘は、托鉢によって四資具~衣食住と薬~を得るべし」という仏陀の教えを悪用して、在家でありながら出家の衣を纏い、偽の福田を装い、梵行を放棄して慙愧もないまま、金品と名誉をだまし取ろうという輩が増えたのです。

宗教詐欺は、どの時代、どの国家・地域にも存在します。

拙訳「『偽比丘』の見分け方」一文を参照されて、原始仏教、テラワーダ比丘の有り方を確認され、皆々様が、宗教詐欺から遠離されますよう、祈願いたします。

  <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay 般若精舎>