★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』2-3
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
次に続くのは五門転向心で、それの作用とは、心を所縁に向ける事である・・・ちょうど以下のように<尋ねるが如く>である:
これは何であるか?
色であるか?
音であるか?
味であるか?
などなど。
もし色彩であるならば、眼識が生起する。
眼識は色彩を見ると、それは即刻滅し去り、次に領受心が生じて、この色所縁を領受(=受け取る)する。
領受心が滅し去ると、推度心が生じる。
それ(=推度心)は、推度(=推定)する;
「これは何の色であるか?」
推度心が滅し去ると、確定心が生起する。
それ(=確定心)は、色彩を確定した後、また滅し去り、引き続き、速行心が、所縁(+の上を)駆け抜ける。
我々の、すべての身・口・意の業は、速行心が造りだす。
故に、心路過程全体でみれば、速行心が最も重要である。
通常的な欲界における心路過程、たとえば、眼門、耳門、鼻門、意門など等、すべてにおいて、七つの速行心が生起する。
(2-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>