南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』2-3

 <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

次に続くのは五門転向心で、それの作用とは、心を所縁に向ける事である・・・ちょうど以下のように<尋ねるが如く>である:

これは何であるか?

色であるか?

音であるか?

味であるか?

などなど。

もし色彩であるならば、眼識が生起する。

眼識は色彩を見ると、それは即刻滅し去り、次に領受心が生じて、この色所縁を領受(=受け取る)する。

領受心が滅し去ると、推度心が生じる。

それ(=推度心)は、推度(=推定)する;

「これは何の色であるか?」

推度心が滅し去ると、確定心が生起する。

それ(=確定心)は、色彩を確定した後、また滅し去り、引き続き、速行心が、所縁(+の上を)駆け抜ける。

我々の、すべての身・口・意の業は、速行心が造りだす。

故に、心路過程全体でみれば、速行心が最も重要である。

通常的な欲界における心路過程、たとえば、眼門、耳門、鼻門、意門など等、すべてにおいて、七つの速行心が生起する。

(2-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>