南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」4-2

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

4-1 総論

Vipassana修法は、七清浄、16階智、三解脱門(涅槃へと導く方式)、四念処など等を含む。ただし、上記の中で、真正に身念処に関連するのはーー特に四つの主要な姿勢と二次的な姿勢である。

その他の念処の修法ーー受念処、心念処、法念処ーーの修法は同じである。

16階智と七清浄もまた同じで、功徳も利益も同じであるが、ただ所縁に変化があるだけである。

しかし、受、心、法を念処とする修法は、その所縁が複雑である。受念処には九種類の受を観照しなければならない:苦受、楽受、捨受など等。

心念処は16の心を観照しなければならない:善心、不善心、定心など等。

法念処は、五蘊、六根、五蓋等を所縁とする。

こうした事から、修行者が、受、心、法を所縁として修習するのならば、注意が必要である。

たとえば、愛の受が生起した時、修行者は、この聚を理解、了解しなければならない。しかし、その為に修行者は、この受に執着する事があるかも知れない。

そのようであれば、修行者は、念住に到達することが出来ない。というのも、念住は、中道を通して実践されるものであるが故に。

もし、好きまたは嫌いが生じた時、修行者は、中道の実践ができない。

故に、修行にとりかかる前に、このことをよく理解しなければならない。そうでなければ、修行が正しく実践できなくなるからである。

(4-3につづく)

   <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>