<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
4-1 総論
Vipassana修法は、七清浄、16階智、三解脱門(涅槃へと導く方式)、四念処など等を含む。ただし、上記の中で、真正に身念処に関連するのはーー特に四つの主要な姿勢と二次的な姿勢である。
その他の念処の修法ーー受念処、心念処、法念処ーーの修法は同じである。
16階智と七清浄もまた同じで、功徳も利益も同じであるが、ただ所縁に変化があるだけである。
しかし、受、心、法を念処とする修法は、その所縁が複雑である。受念処には九種類の受を観照しなければならない:苦受、楽受、捨受など等。
心念処は16の心を観照しなければならない:善心、不善心、定心など等。
法念処は、五蘊、六根、五蓋等を所縁とする。
こうした事から、修行者が、受、心、法を所縁として修習するのならば、注意が必要である。
たとえば、愛の受が生起した時、修行者は、この聚を理解、了解しなければならない。しかし、その為に修行者は、この受に執着する事があるかも知れない。
そのようであれば、修行者は、念住に到達することが出来ない。というのも、念住は、中道を通して実践されるものであるが故に。
もし、好きまたは嫌いが生じた時、修行者は、中道の実践ができない。
故に、修行にとりかかる前に、このことをよく理解しなければならない。そうでなければ、修行が正しく実践できなくなるからである。
(4-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>