南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

「身念処」4-4

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

修行者は、以下の点に注意する事:

1)四念処を修して、涅槃に到達する道は、仏陀の教えに基づくものである。修行者の、修行による成果は、四念処修法の自然性と天賦、前の生においてなした修行体験における助縁、忍耐心、気力と、苦を滅する修行・実践への貢献の度合いによる。

2)四念処は、心の仕事であり、心は常に、座る色身、立つ色身など等を、観照する事に用いられる。

<あなたが座っている><あなたが立っている><あなたが歩いている>という邪見を(+正見に)変えるーーそのことを通して、無明煩悩を断じ除くのである。

煩悩を断じ除く方法は、正しい修行を実践する事ーーただひたすら、思考したり、推理しても、役に立たない。

もし、あなたが正しく修行する事ができたならば、あなたは正確な結果と智慧を得ることができる;

正しい智慧が生起する時、あなたは、心の三法印(無常・苦・無我)を体験・体得する事ができる。

所縁(身・心)は、非常に重要である;

所縁を正しく観照して、三心(精進、正念、正知。明覚、覚照とも)を誘発し、身・心の実相、非你(=あなたではない)、非自我(=エゴではない、エゴなどない)、無常かつ苦である事を照見するーーその後において、修行者は、身・心の禍と危険性を体験・体得し、それは捨て去られるべきだと知り、智慧を体験・証悟して、生死輪廻を断じ除くのである。

(4-5につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>