<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
次の日もまた、状況は変わらない。
両親が食べ物を探すために外に出ると、雛は心の中で考える:
「パパとママが帰ってきたら、何かおいしいものが食べられる!」
両親が帰って来ると、彼らは失望する。
でも、パパとママが傍にいてくれれば、やっぱり嬉しい!
雛はこうして、毎日毎時間、期待の中で日を過ごすが、父母に対する期待の思いは、両親が巣に戻って来るまで、強烈に雛たちの色法を支えるのである。
両親は、食べ物を持って帰らないけれども、彼ら雛たちは、パパとママに会えれば、それだけで嬉しくて、心は活発になった。
これら、期待する心、活発な心は、常に雛の体を支え、成長させて行くのである。(《五論註釈書》より引用)
色法の寿命は、心識17個分である。
故に、色法における、俱生の一番目の心識以外、後ろ16個の心識は、後生縁縁力によって、前生の色法を支えることができる。
(11-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>