南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』11-2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

次の日もまた、状況は変わらない。

両親が食べ物を探すために外に出ると、雛は心の中で考える:

「パパとママが帰ってきたら、何かおいしいものが食べられる!」

両親が帰って来ると、彼らは失望する。

でも、パパとママが傍にいてくれれば、やっぱり嬉しい!

雛はこうして、毎日毎時間、期待の中で日を過ごすが、父母に対する期待の思いは、両親が巣に戻って来るまで、強烈に雛たちの色法を支えるのである。

両親は、食べ物を持って帰らないけれども、彼ら雛たちは、パパとママに会えれば、それだけで嬉しくて、心は活発になった。

これら、期待する心、活発な心は、常に雛の体を支え、成長させて行くのである。(《五論註釈書》より引用)

色法の寿命は、心識17個分である。

故に、色法における、俱生の一番目の心識以外、後ろ16個の心識は、後生縁縁力によって、前生の色法を支えることができる。

(11-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>