<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
夫のある婦人と姦通した時の業によって、彼は牛、羊、猿などの畜生道に入る事になったし、また地獄へ行く事にもなったのである!
その後、布施と持戒に励んだ一世の善業の果報が熟したので、天道に生まれる事ができた。しかし、夫のある婦人と姦通した罪業は、いまだ完全には解脱できていなかった。故に、彼は天道に生まれても、女性の身にすぎず、男性の身分を得ることは出来なかった。
この一世では、国王の娘になったに過ぎないのである。
ルサーは己の多くの生における経歴を父王に伝えた後、父王に言った:
「父王!これらは皆、あなたの娘が宿命智でもって過去世を憶念したものであって、私がこれほどはっきりと憶念する事ができるのは、私自らの経歴であるためです。
どうか父王は、これ以上ウクナの邪見を聞かないように、因果を誹謗しないようにして下さい。」
Iṅgh ānu cintesi sayampi deva kuto
nidān ā te imā janindo
Yā te imā、acchar āsannikās
ā alaṅkat ā kañcanaj ālachannā (原文ママ)
(2-30につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>