『阿羅漢向・阿羅漢果』1-5
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
このようであれば、禅の修行は、一貫性を持たず、時には非常に順調でありながら、その後、突然に、何等の予兆もなく、前に進まなくなってしまう。
そうなれば、修行全体としては、非常に不安定なものになり、目に見えていた進展は、跡形もなく消えてしまう。
この時、信心(=法への信頼)は打撃を受け、心は、不安の中に落ち込んでしまう。
しかし、我々がもし、念誦の詞を利用して、念住を固定する錨とする事ができたならば、心は、最も短い時間内で、静かになって禅定を証することができ、また、このような方便によって、定の境も保持することができる。
(1-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『阿羅漢向・阿羅漢果』 中国語版→日本語訳出 翻訳文責
Pañña-adhika Sayalay>