<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
ここにおいて、仏陀の一番目の功徳(阿羅漢)によって、どの様にして、禅定の修行をするのかを、説明する。
《清浄道論》に基づくと、arahaṁ(阿羅漢)という、このパーリ語には、5種類の意味が、含まれている。
すなわち:
1、彼は已に、あらゆる煩悩と習気を取り去っている為、清浄で汚染がない。
そのことから、己自身(=仏陀自身)、煩悩と習気から厭離できているが故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。
2、彼は已に、阿羅漢道の宝剣でもって、一切の煩悩を断ち切っているが故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。
3、彼は已に、無明と貪愛を頭とする縁起支を断ち切り、破壊しているが故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。
4、彼は、無上の戒・定・慧の功徳を具備しているが故に、梵天、天神と人類から、最高の崇拝を得ている。この事から、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。
5、人の見ていない、隠蔽された場所においても、彼は、どの様な、身・口・意に関する悪行をも、それを行う事がない。故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。
(4‐27につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>