南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』4‐26

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

ここにおいて、仏陀の一番目の功徳(阿羅漢)によって、どの様にして、禅定の修行をするのかを、説明する。

《清浄道論》に基づくと、arahaṁ(阿羅漢)という、このパーリ語には、5種類の意味が、含まれている。

すなわち:

1、彼は已に、あらゆる煩悩と習気を取り去っている為、清浄で汚染がない。

そのことから、己自身(=仏陀自身)、煩悩と習気から厭離できているが故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。

2、彼は已に、阿羅漢道の宝剣でもって、一切の煩悩を断ち切っているが故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。

3、彼は已に、無明と貪愛を頭とする縁起支を断ち切り、破壊しているが故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。

4、彼は、無上の戒・定・慧の功徳を具備しているが故に、梵天、天神と人類から、最高の崇拝を得ている。この事から、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。

5、人の見ていない、隠蔽された場所においても、彼は、どの様な、身・口・意に関する悪行をも、それを行う事がない。故に、仏陀は尊敬に値する阿羅漢である。

(4‐27につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版

中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>