南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

般若の独り言~3歳の輪廻

皆さんは、輪廻の記憶がありますか?

幼児の時は、そこはかとなく輪廻の記憶があっても、7、8歳頃になると忘れてしまう事が多いようです(大人に言っても取り合ってくれないし、徐々に現実世界の方に意識が向くので)。

私は自分が3歳の頃の、人生の最初の記憶を覚えています。

「さてこれから、家族のそれぞれの名前を覚えなくては」

「お父さんは〇〇泉。でも、この人生の臨時のお父さん」

「お母さんは〇〇棠、でも、臨時のお母さん」

「私たち祖母、父母、兄弟は、みな臨時に集まっただけの疑似家族」

な~~んて、思っていたのですよね。

そして、

「あら~、(前世は男だったのに)今回は女の子になっちゃった」

「女の子って一体、どう振る舞えばいいのかなぁ(誰にも聞けないし)」

なんて、考え込んでしまって。

家では誰にも、輪廻の記憶の事も、仏教が好きだという事も、言った事はありません。

祖母、両親共に、台湾から移民してきた文盲だったので、言ってもわかってくれないだろう、という諦めがありましたから。

小中一貫校の幼馴染の同級生も、私が熱心に読んでいるのが仏教書だ、という事は気が付かなかったでしょうね。

運動が苦手で、本ばかり読んでいて、放課後も誰とも遊ばない、付き合いの悪い女の子で、考える事といったら「ゴータマ仏陀は御在世の時、何を教えたか?」ばかりでした(子供心に《僧侶が結婚していいはずがない》と思っていて、日本の仏教界に魅力を感じた事は一度もありませんでした。山田無文師、沢木興道さんは好きでしたけど)。

  <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>