<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
修行者:
私たちは無意識における習慣的な心で、何事かを為します。
禅の修行における心は、新しい習慣を学ぶよう努力します。
この二者は矛盾があり、衝突します。
一心に専注する以外に、この矛盾・衝突を解決する方法はありますか?
禅師:
習慣を変えるには、二種類の方法があります。
一番目はサマーディで、次が般若の智慧です。
サマーディは、一時的にこの矛盾・衝突を制圧するだけだ、という所が問題です。
あなたがもし、サマーディに熟練したならば、あなたは長時間、定の力で以て、矛盾を制圧する事が出来ますが、しかし、根本的に問題を解決することはできず、一たび定の修習を怠ると、矛盾は全面的に爆発する事になります。
唯一、識別の方法でもって状況を観察し、その内にある因と縁を理解する事を通して、智慧を育成するしか、この種の矛盾から出てくることはできません。
サマーディは問題を制圧し、智慧は問題の理解へと進みます。
(Cにつづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
<《Awareness Alone is not Enough 》改題、抜粋翻訳
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>