南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-11)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

次に、まさに上に述べた《大六処経》の様に、仏陀は己自身自ら証悟した智でもって修習するのは止(samatha)と観(vipassanā)であると強調しているのであるから、我々は、八支聖道とは、止と観であると知ることができる。

己自身自ら証した智でもって止と観の修習をすれば、己自身自ら証した智でもって五取蘊を遍知することができる;

己自身自ら証した智でもって五取蘊を遍知したならば、己自身自ら証した智でもって、無明と愛を断じ除くことができる。

そして、また、己自身自ら証した智でもって涅槃を証悟する事もできるし、かつ、己自身自ら証した智でもって、四聖道及びその相応する果を証悟することもできる――入流果(sotāpatti)、一来(sakadāgamī)、不来(anāgamī)と阿羅漢果(arahatta-magga-phala)。

こうしたことから、仏陀は《楼閣經》において、以下の様に述べる:

”比丘たちよ。

もし、ある人がこの様に言う:

’私は苦の滅に導き至る道聖諦を証悟しなくても、完全に苦から離れることができる’ このような事は起こり得ない!”

(3-12につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

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<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>