<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
前に述べた様に、仏陀は《転法輪経》の中において、己自身自ら証した智でもって、四聖諦を了知するためには、四種類の任務を完成させなければならない、と述べている:
五取蘊は遍知されなければならない、
それらの因は断じ除かれねばならない、
それらの滅は証悟されなければならない、
そして、それらの滅に向かうための修行は育成されなければならない。
次に、アーナンダ尊者は《ウッティヤ經》の中において、過去において、七種類の利益を獲得した人、出離世間の人はみな、この四種類の任務によって四聖諦を了知し証悟したのであり、彼らはこの門を通って、それらを完成させたのだ、と言っているのである。
彼は、現在の、また未来の、すべての人もまた、これと同じ事を、実践せねばならないと言う。
こうしたことから、アーナンダ尊者の解説に基づけば、五蓋の捨離、四念処の修習を通して七覚支の育成に完成する事を通して、七種類の利益は実現できるのであり、涅槃を証悟し、四聖諦を如実に証悟することができるのである(+事が分かる)。
アーナンダ尊者によれば、その他の門はなく、唯一この門しかないのである!
(3-35につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>