<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
五取蘊=名色(nāmarūpa):
名色とは、受・想・行蘊と色蘊の事を言う。また、五蘊すべてである、とも言える。
名色=受・想・行・色蘊:
《相応部・分別經》(Vibhaṅga Sutta)の中において、仏陀は、縁起の12の支分を、分析した。
”識の縁によりて名色あり”(viññāṇapaccayā nāmarūpaṃ)の一句について、彼は以下の様に解説して言う:
”比丘たちよ。
名色とは何か?
受(vedanā)、想(saññā)、思(cetanā)、触(phasso)、作意(manasikāro)、これを名(nāmaṃ)という。
四大種(cattāro ca mahābūtā)と四大種所造色(catunnañca mahābhūtānaṃ upādāyarūpaṃ)は、色(rūpaṃ)という。”
義註は解説して、受とは受蘊であり、想は想蘊であり、触、思、作意は行蘊を代表していると言う。というのも、この三種類の心所は、極めて微弱な心中のなかにさえも存在しているが故に(sabbadubbalesupi cittesu)。
複註では、これは眼、耳、鼻、舌、身の五識であると言う。五識の中においては、命と心もまた、住立しているものの(jīvitacittaṭṭhitiyo)、しかし、その作用(kiccaṃ)は思などより明確ではなく(na tathā pākaṭaṃ)、故に、聖典の中においては、後者のみ強調(uddhaṭā)されているのである。
(12-5につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>