南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(3-28‐a)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

<注14>名色(nāmarūpa)という単語は、異なる文脈の中において、異なる意味をもつものである。

縁起の一支としての場合、名色は通常、結生識の縁によって<有>る(同時に生起するもの)ものである、と言われる。

例えば、《相応部・識経》(Viññāṇa Sutta)の中で、仏陀は、結生識を生じることができる業は ”諸々の順結法(saṃyojaniyesu dhammesu)に対応する所の随観楽味(assādānupassino)”

であると述べている。

というのも、この種の業があって初めて、”識による下生がある(viññāṇassa avakkanti hoti)”が故に。

識の縁によりて名色があり(viññāṇapaccaya nāmarūpaṃ)、名色の縁によりて六処あり・・・”

この経においては、名はただ受、想、行の蘊をのみ指している。

(3-28 - bにつづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>