南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(12-3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

次に続く経文においても、色、音声などと、過去、現在、未来においても、この様に照見するべきだと指導している。

聖弟子がこの様に照見する時、眼、色などに厭離を育てる。

仏陀は《眼經》(Cakkhu Sutta)の中において、同じく、以下の様に解説する:

”比丘たちよ。眼において生起し、住立し、再生し、出現するものは、すべて、苦の生起であり、病の住立であり、老、死の出現である。耳・・・すべて、鼻・・・すべて、舌・・・すべて、身・・・すべて、意・・・すべて、老、死の出現である。”

これが六内処である。当該の相応する所の経文の中において、仏陀は同様の方法でもって、六外処、六識、六触、六触生受(=六触による受の生起)、六想、六思、六愛、四界、空界、識界と五蘊について説明しているのである。

また他に、《梵行何求經》(Kimatthiyabrahmacariya Sutta)の中において、仏陀は比丘たちに、一切法に基づいて、外道の出家者たちに苦に関する説明をする様にと教えている:

”賢友よ!眼は苦・・・色・・・眼識・・・眼触・・・眼の縁によって生じる所の受、または楽、または苦、または不苦不楽、それはまた苦である。

これを遍く知るために、仏陀は梵行に住する。”

次に、(+仏陀は)同じ様に、耳、鼻、身と意について、解説する。

(12-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>