南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

仏教徒は何を信じるか~釈果道追善供養翻訳(B- 2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

仏陀には、提出される質問すべてに回答するという考えはなかったーーあれら意義のない質問、または質問者が答えを聞いても理解することができない問題。

仏陀は非常に現実を重視する導師であり、慈・悲の心と智慧に満ち溢れていた。

彼は分かりやすい言語でもって、人々に真理を説き、彼らが、己自ら徹底的に真理を理解し、己自ら主体的に智慧を開発できる様にした。

もし、質問者が己自身の修行と関係のない問題を質問するならば、仏陀は回答しない。

仏陀が回答する目的は、人々が、己とは何かを証悟するのに必要な支援の為であり、仏陀自身の、無上の智慧を披露するためではないのである。

仏陀は色々な異なった方法でもって、色々な異なった質問に答えた。

一番目の方法は、直接「Yes」「No」と答えるもの。

例えば:「すべての事物は無常に属しますか?」

答えは:「Yes」

(B-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

原題『仏教徒信仰的是什麼』中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay