本雅難陀禅師アメリカ法話第一集-68(82/82)翻訳終了
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
5,熟練したならば、食事の時も、先に目を閉じて、禅相に融入して後、ゆっくりと目を開いて、引き続き、禅相に融入することを保持し、その後に、ゆっくりとお椀と箸を持ち、ゆっくりと咀嚼し、食事をする。
真正に禅相に融入しているならば、入定している、と言える。
故に、ある時は、口を動かすのを忘れる事がある。そして、突然思い出して、また咀嚼を始める;
というのも、心は、禅相に融入するのが習慣になっていて、入定の状態を保っているため、あまり物を食べたいとは、思わないのである。
入定後の禅悦は、お腹がすいた、などとは思わない。
物を食べたいと思わなくなるのは、正常である。
色界四禅の天人は、天寿が500劫であり、みな「入定の食素」で生命を維持していて、全く飲食しない。
6、夜も、入定してから横になって眠る。
この様にすれば、即刻、有分心に落ちて、眠る事ができる;
翌朝、起きる時に、一秒だけ眠った様な感じがする。というのも、一晩中、有分心の中にいたが故に。
起床する時、先に入定してから、目を開けて、起き上がる。
その後に、入定の状態を保ちつつ、歯を磨き、洗顔する。
これらに熟練するまで、ゆっくり練習する。
・・・以上が、日常生活における、業処の保ち方(禅相への融入)の方法である。
(翻訳終了)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>