南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』8-15

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

三個の離心所

20、正語(sammāvāca):

生きていく上で無関係な妄語、両舌、悪口、綺語の四悪語から遠く離れる;

悪語を言わない。

21、正業(sammākammanta):

生きていく上で無関係な殺生、偸盗、邪淫の三身悪行から遠く離れる;

身の悪行を為さない。

22、正命(sammā‐ājīvā):

生きていく上で関係のある(ママ)四悪語と三身悪行から遠く離れる;

悪語を言わない、また身の悪行を造(ナ)さない。

二個の無量心所

23、悲(karuṇā):

憐憫の心。痛苦を受難している衆生を所縁に取る;

救済したいと思う(+心)。

24、喜(muditā):

随喜。楽しい、愉快な衆生を所縁に取る;

嫉妬しない。

一個の慧根心所

25、慧根(paññindriya):

すなわち、慧。

究極法または四聖諦を、徹底的に如実知見する。

慧は、また、智、無痴、正見、択法とも言う。

四聖諦を審察する時、それが最も主要な(+役割を果たす)為に、故に慧根と言う。

以上は、25個の美心所である。

禅修行者は、究極法の自性相(sabhāva lakkhaṇa)または作用(rasa)に依って、それらを識別する事ができる。

所以に、ある種の心所に関しては、その自性相と作用の両方について、言及した。

(8-16につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>