<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
《次の段階に進む》
内部と外部の名色法の分別と差別の修習の後、《大念処経》「界作意篇」(dhātumanasikāra pabba)の中において述べられている所の、次の段階の修習法を修行する:
’Samudayadhammānupassī vā
kāyasmiṁ viharati、
vayadhammānupassī vā
kāyasmiṁ viharati、
samudayavaya-dhammānuppasī
vā kāyasmiṁ viharati’
ーー「彼は、身体内部において、生起する現象を観照する事に安住し、または、身体内部の壊滅現象を観照する事に安住し、または、身体内部において生起する所の、また壊滅する所の現象を、観照する事に安住する」
(受、心と法についての教えも、同様である)
この經文の中において、仏陀は以下のものを観照する様にと教えている:
因が(無明、愛、取、行と業)生起する事によって;
果(五蘊)が生起する;
因が(無明、愛、取、行と業)滅する事によって;
果(五蘊)が滅する;
因と果の生・滅;
それらの無常・苦・無我の三相。
この段階において、仏陀は三種類の智(ñāṇa)を教えている。すなわち:
縁摂受智(paccaya pariggaha)、
思惟智(sammasana ñāṇa)、
生・滅随観智(udayabbaya ñāṇa)である。
その中の縁摂受智に関しては、二種類の縁摂受法がある。
すなわち:
1、縁摂受(paccaya pariggaha):今世の名色(五蘊)の因果を識別する。
2、世摂受(addhāna pariggaha):過去世と未来世の名色(五蘊)の因果を識別する。
上に述べた仏陀の教えの順序に基づいて、縁摂受智を体験、証悟する前、禅修行者は、必ず、内外の五蘊を系統的に識別する事ができていなければならない。
縁摂受智を体験、証悟する方法としては、次に、縁起を識別する所の第五法と第一法を、詳細に解説する。
(8-62につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>