翻訳『禅修指南』9-34(205/520)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
結生色蘊
1、無明(20)が生起するが故に、結生業生色が生起する。
無明(20)は因、結生業生色は果。
2、愛(20)が生起するが故に、結生業生色が生起する。
愛(20)は因、結生業生色は果。
3、取(20)が生起するが故に、結生業生色が生起する。
取(20)は因、結生業生色は果。
4、行(34)が生起するが故に、結生業生色が生起する。
行(34)は因、結生業生色は果。
5、業(34)が生起するが故に、結生業生色が生起する。
業(34)の業力は因、結生業生色は果。
註:無明、愛と取の(20)とは、貪見グループ名法の事である。
行と業の(34)は、信慧グループ名法の事である。
もし、禅修行者が、過去の業を造した時に、捨俱であった場合、喜が、捨俱の行と業の中に、含まれない為、33個の名法になる。
名色と因果の識別に関して、このレベルに到達する事のできる人の多くは、三因者である為、ここでは、三因者の例をのみ記載した。
二因者の名法の数量は、33 または、32である事を、理解しなければならない。
結生の時、心生色、時節生色と食生色は皆、生起しないので、この段階においては、業生色(30)に関する、因果関係の識別に関してにのみ、言及した。
名蘊(たとえば、受蘊)に関しては、智でもって、諸々の因が、諸々の果を引き起こす事を識別し、その後に、以下の様に、因果関係を識別する:
「無明(20)が生起するが故に、結生受蘊は生起する。
無明(20)は因であり、結生受蘊は果である・・・。」
説明を簡潔にするため、以下において、「無明(20)は因、結生受蘊は果」と記して、「無明(20)が生起するが故に、結生受蘊は生起する」という表現は略した。
しかしながら、それらを識別する時、禅修行者はその識別方法は、色蘊において言及されたものと同一である事を理解しなければならない。
結生受蘊
五個の過去因がある:
1、無明(20)は因、結生受蘊は果。
2、愛(20)は因、結生受蘊は果。
3、取(20)は因、結生受蘊は果。
4、行(34)は因、結生受蘊は果。
5、業(34)の業力は因、結生受蘊は果。
三個の現在因:
6、依処色(30)は因、結生受蘊は果。
7、所縁は因、結生受蘊は果。
8、触(34-受=33)は因、結生受蘊は果。
(9-35につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版 中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>