南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『禅修指南』10‐4(255/520)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

Tattha katamā avijjā?

Dukkhe aññāṇaṁ dukkhasamudaye

aññāṇaṁ、dukkhanirodhe aññāṇaṁ

dukkhanirodhagāminiyā 

paipadāya aññāṇaṁ、

Ayaṁ vuccati avijjā.

意味はすなわち:

(上に述べた)「無明の縁ありて・・・」の中の、無明とは何か?

無明と言われるものは、以下の四種類である:

ⅰ、苦を知らない。

ⅱ、苦の集を知らない(苦の因)。

ⅲ、苦の滅を知らない(苦の止息)。

ⅳ、苦の滅に向かう道を知らない。

以下は、逐次翻訳(の例)である:

Tattha=上に述べた。

Avijjā=無明。

Katamā=何が。

ⅰ、Dukkhe=苦諦を、

aññāṇaṁ=知らない。

ⅱ、Dukkhasamudaye=苦の集を、

aññāṇaṁ=知らない。

ⅲ、Dukkhanirodhe=苦の滅の諦を、

aññāṇaṁ=知らない。

ⅳ、Dukkhanirodhagāminiyā=苦の滅に向かう道を、

aññāṇaṁ=知らない。

Ayaṁ=この四種類の無知、

avijjā=無明、

vuccati=・・・と言う。

(10-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版  中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>