南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#12-15

如何にして第三聖諦を知見するか

しかし、諸行の生起をのみ観照して、それをもって縁起の観照、理解とするのでは足りない。

あなたは、諸行の壊滅と止息を観照する事によって、縁起の観照としなければならない:<注68>

「比庫たちよ、何が苦滅聖諦(Dukkhanirodhaṃ ariyasaccaṃ)であるか?

[1]無明の無余の離と滅(avijjā tveva asesavirāganirodhā)

[2]すなわち、行が滅する(saṅkhāranidodho)

[3]行が滅すると、すなわち、識が滅する

(viññāṇanirodho)

[4]識が滅すると、すなわち、名色が滅する

(nāmarūpanirodho)

[5]名色が滅すると、すなわち、六処が滅する

(saḷāyatananirodho)

[6]六処が滅すると、すなわち、触が滅する

(phassanirodho)

[7]触が滅すると、すなわち、受が滅する

(vedanānirodho)

[8]受が滅すると、すなわち、愛が滅する

(taṇhā nirodho)

[9]愛が滅すると、すなわち、取が滅する

(upādānanirodho)

[10]取が滅すると、すなわち、有が滅する

(bhavanirodho)

[11]有が滅すると、すなわち、生が滅する

(jātinirodho)

[12]生が滅すると、すなわち、老、死、愁、悲、苦、憂、悩が滅する(jarāmaraṇaṃ,sokaparidevadukkhadomanassupāyāsā nirujjhanti)。

かくの如くに、苦蘊全体が滅尽する。

比庫たちよ、これを苦滅聖諦と言う

(Idaṃ vuccati、bhikkhave、dukkhanirodhaṃ ariyasaccaṃ)。」(A.3.62)

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>