南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」6-40(202/430)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

12.4.10 伺(vicāra)

伺もまた、禅支の内の一である。

伺は、継続的に投入(vicaraṇaṁ vicāro)することである;

意味は、継続して維持する事(anusañcaraṇa)。

その特徴は、目標の省察を通して、持続的に目標を押さえておく事、または心をして、目標に維持せしめる事、たとえば、安般似相に;

作用は、繰り返し、相応する名法を目標に投入する事;

現起(現象)はそれらを目標に釘づけする事;

近因は目標。

尋と伺の間の差異は、前に述べた通りである。

12.4.11 勝解(adhimokkha)

パーリ語のadimokkhaの直訳は「心を開放して、目標に入らしめる」;

このことから、勝解または決意とする。

決定する事、すなわち、勝解である。

その特徴は、[目標の]確定;

作用は、不猶予;

現起(現象)は堅く決定する事;

近因は選択するべき法または目標。

目標に対する不動揺なる決心に鑑み、石柱とも見做す。

(6-41につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等ほぼ原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>