南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(4-42)(私家版)

2、伺(vicāra)

特徴は、何度も目標を審査する事。作用は、相応する名法を、何度も目標に置く事。

現起(現象)は、それらを目標にとどめる事。

尋が、心をして、目標に投入せしめて後、伺は、心をして、ひたすら、目標に上にとどめる様にする。

尋は、蜜蜂が花の蜜を集める時に、頭ごと(花に)突っ込む様なもので、伺は、蜜蜂が、花の蜜に群がって、ブンブン鳴っている様である。

重複して、何度も、目標の周りを取り囲むのを、伺と言う。

尋、伺という二つの心所は、向上すれば、禅支になる。

3、勝解(adhimokkha)

特徴は、確信または確定。

作用は、疑わない事。

現起(現象)は、確定または決定。

その心は、動揺しない。

(4-43につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>