南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#15-6

上記の事柄を成功させるには、あなたは、息を平静にするのだという決意をし、その後に、息の冒頭から最後までを継続して、覚知し続ける必要がある。

これより他の、どの様なものであっても、他の方法を用いてはならない、そうする事によって、定力が退失するが故に。

《清浄之道》では、四種類の、息を平静にする事のできる要素を説明している:

1)思惟(ābhoga)

2)専念(sammannāhāra)

3)作意(manasikāra)

4)省察(paccavekkhaṇa)。

書中では、それを比喩で説明している:

「例えば、有る人が山の頂から駆け下りて来たとして、または重い荷物を頭から降ろして、そこに立っているとして、その時の入出息は粗く、鼻から[呼吸]できないくらいで、口で入出息をして、立っていなければならない。

彼が疲労を癒し、お風呂に入り、水を飲んで、濡れたタオルの胸に巻いて、涼しい場所に横になる時、彼の入出息は微細に変化するか、または、息があるのか無いのか、分からないくらいになる。

《清浄之道》では、以下の様に言う、同様に、比庫の入出息は、その始まりは粗いものであっても、徐々に微細になり、最後にはあるか無いか、判別できない程になる。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>

 

 

ある、。