Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#22-6

涅槃の三門

 今ここにおいて、我々は、涅槃の三門について話したいと思う。《大念処經》の中において、仏陀は、四念処は涅槃への唯一の道(一行道)であると指導した(D.2.373;M.1.106)。

義注では、更に一歩進んで、三つの門が涅槃の道へと続いているが、それらは止業処の

色遍(vaṇṇakasiṇa)、

厭悪作意(paṭikkūla-manasikāra)と

我空(suññatā)ーー四界差別である、と言う。<注110>

こうした事から、禅修行者は、内在の、また、外在の32身分の識別に熟練したならば、彼は、この三つの門の内の一つを選んで修習する事が出来る。

我々は、先に厭悪作意について説明する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>