南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#22-7

如何にして白骨想を修習するか

厭悪作意(paṭikkhūla-manasikāra)を修習するために、あなたは、32身分のすべてを所縁として取る事も出来るし、また、身分のある一部分だけを所縁として取る事もできる。

我々は、32身分の一つである所の、白骨を例にして、如何にして、厭悪作意を修行するのかを説明する。

あなたは、先に再度、入出息第四禅に入り、禅定の光を明るく輝かせ、燦爛とさせる。次に、この光を借りて、己自身の身体の32の部分を識別し、その後に、近くにいる衆生を識別する。

この様に、内外において、交代に一、二回ほど識別を行った後、(自己の)内在にある骨格を一個の全体と見做して、智慧で以てそれを識別する。

骨格全体がはっきりと見えたならば、骨格の厭嫌不浄を所縁としてーーこれは概念法であるが、一回一回、「厭悪、厭悪」または「厭悪な骨、厭悪な骨」または「骨」「骨」と、黙念する。

あなた自身が好む所の、どの様な言葉でもよいので、それでもって黙念する。

骨格の厭悪の相というこの所縁に対して、一時間または二時間、心を平静にして専注する事が出来る様、チャンレンジしなければならない。

骨格の色彩、形状、位置と境界を見る様に注意を払い、それによって厭悪の相を顕現させる様にする。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>