Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#23-2

如何にして白遍を修習するか

経典の中において、四種類の色遍の中では、白遍が最もよい、と言う。

というのも、それは、心をして、清らかに、かつ明るくすることが出来るが故に。<注111>

故に、我々は、まず、如何にして白遍を修行するのかを話したいと思う。

あなたは、先に再度、入出息第四禅に入り、禅定の光を輝かし、明亮にし、燦然とさせ、次に、この光を運用して、己自身に内在する、及び己の外部に外在する所の、自分の近くにいる衆生の、32身分を識別し、その後に、骨格を識別する。

もし、あなたがそれ(外在)の厭悪相を識別したいのであれば、それでもよいが、そうでないならば、ただ外在の骨格を識別する。

その後に、この骨格の中の、最も白い部位を選ぶ。

もし、骨格全体がみな白色であるならば、その骨格全体を対象の取ってもよいし、または、頭蓋骨の後部を選んで、「白、白」として、専注する。

もう一つの方法は、もし、あなたの定力が充分に鋭利であって、すでに、内在の骨格を厭悪として(修習しており)、かつ、それによって、初禅を証得しているのであれば、あなたは、己自身の願望に基づいて、己自身の骨格の白色を、修習の始まりの所縁とする事も出来る。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>