Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳『親知実見』#37-6

次に、名法に対して、全体的な把握を行う為に、あなたは、すべての名法(nāma)の共相を識別しなければならない。すなわち、所縁に対して、向かう(namana)と粘着するのである。ここで言う所縁とは、入出息似相である。

あなたは、同様の方法でもって、入出息念の第二禅、第三禅と第四禅の名法、及び、あなたが、その他の業処を修習してあって、かつ成就してあるなら、そのすべてのジャーナの名法、例えば:不浄、白遍と慈心ジャーナ等を識別し、また分析しなければならない。

そして、もし、あなたが、四界差別によって近行定に到達してあるだけであるならば、近行定によって、名法の識別を開始する事しかできない。というのも、ジャーナがないならば、ジャーナ心の名法を識別することは出来ないが故に。

この種の状況の下では、あなたは、四界差別を復習して、近行定に到達し、結果、あなたの身体は、燦然と、発光した透明体である(はずである)。

近行定の中において、しばし休んだ後、精神を渙発させ、清らかで明晰な心でもって、観の修習に向かい、近行定の名法を識別する。

直前に止を修習して証得した所の、近行定またはジャーナの異なる心路を識別した後、引き続き、欲界心路(kāmāvacara)の異なる名法を識別する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>