<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
ここにおいて、初禅、第二禅と第三禅の、この三種類の遍作速行は、みな34個の名法を有しているが、しかし、第四禅の遍作速行は、33個の名法しかない(+事を説明するが、それはすなわち、ここには)喜(pīti)がないのである。
あなたが四種類の入出息ジャーナの名法のすべてを識別し、分析した後、あなたがすでに証得した所のその他の業処のジャーナも識別し、分析しなければならない。
もし、あなたが無色定を証得したのならば、それを同様に識別しなければならない。
これらの識別に熟練した後、次に、色彩、音声、匂い、味と触を所縁とした、五門心路とそれと共に生起する所の意門心路の名法を識別しなければならない。
これらの方法を通して、あなたはあなたが経験できる所の心を識別し、確定する事ができる。
どの様な心が、あなたの体験を超越しているか?
18種類は、ただ、阿羅漢の唯作心にのみ生起する。
あなたが阿羅漢でないならば、これらの心は、あなたの観智の範囲を超えている。
また、八種類の出世間心もまた(+あなたの)、観智の所縁ではない。ただ 63種類の世間心のみが、この段階でのあなたが識別し、かつ、確定できるものなのである(注44)。
<注44>
63とは:これは、概数である。ジャーナのない者にとって、五色界と四無色界ジャーナ善心(+の観察)もまた、彼の能力の範囲を超えるものである。もし、禅修行者が過去生において、色界または無色界梵天に生まれたことがあり、そして(+今)、その時の結生心を識別する事ができないのであれば、それと相応する所の果報心もまた、彼の(+観察する)能力を超えるものである。
(8-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」)
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>