この教法は、仏陀に属する。
故に、一切のなす技は、仏陀の制定した戒・律に基づかねばならない。
仏陀は、すでに具足戒を受けた比丘のみが、他人を剃髪得度せしめる事が出来、かつ、戒子に具足戒を授ける事ができる、と定め、授権した。
仏法の中において、その他の人々が、他人に剃髪得度する権利は、持たないのである。
剃髪得度したいと願う者が、自分勝手に袈裟を着る、または、いまだ具足戒を受けないまま、(勝手に)剃髪得度する事は、出家したことにはならないのである;
彼らは、袈裟を着ただけの俗者であり、この様な形で、袈裟を着るのは、非常に重い錯誤となる。
一人の、正式の剃髪の儀式を通らずに、僧の相を現して詐称して、在家者の礼拝を受けるとするならば、これは非常に重い過失となる。
この人間が、サンガの中に住むならば、これもまた、非常に重い過失となるのである。
(9-1につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>