Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

世襲は悲しい

東京広尾の霊泉寺の住職が、好きな女性(既婚者)に振り向いて貰う為に、色々悪事を働いた、とニュースにありました。。     今の日本のお寺は、基本、皆、世襲です。。。                   お寺に長男として生まれたら、長女として生まれたら(婿を取って)、必ずお寺を継ぐ、継がねばならない………悲しいことです。。。                      2600年前、ゴータマ仏陀の説かれた仏法は、我々の心身の刹那生・滅と、心身/人生に関する因果関係(縁起)を解明したもので、それは大変に、深淵で、微細で、見にくく、究極の悟りは難しいものです。。                     仏法が好きで好きで、修行に一生をささげて、それでも成功しないかも知れません……仏法が心の底から好きで、仏法への信頼が確立しているならば、修行生活に紆余曲折があり、修行が遅々として進まないとしても、自分の選んだ道に悔いはないものです。。。                  お寺に生まれて、イヤイヤお寺を継いで、イヤイヤ僧侶になって、住職になって、人生を棒に振る。。。               お寺(サンガ)は、仏法に生きようとする人間、<個><悟り>を確立せんとする人々の、修行の場であり、世襲するものでは、ないのです。