南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(32ー2)(私家版)

色法の寿命:色法も又、生・住・滅の3時を経る。しかし、この3時の占める時間は、17個の心の生・滅の時間に相当する。一個の色法の寿命は、17個の心識刹那である。即ち、過去有分識から、有分波動、有分断………から彼所縁まで、合計17個の心識がある。17個の心識が収束するや否や、色法の寿命も又、終了する。。    この事から、心の(生滅の)方が比較的速く、色法の(生滅の)方が比較的遅い事が分かる。。。                  故に仏陀は言う:「もし心を「『我』」と見なしたいとしても(それは非常な速さで生・滅しているため)、色法を「『我』」と見なした方がまだましである」。。    とは言え、勿論、ニ者の中において双方共に、「我(私)」というものは、ないのではあるが。。。                心は生の時点が最も(エネルギーが)強く、色法は、住の段階が、最も強い。