南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(53ー8)(私家版)

もともと、大地獄に生まれ変わる事になる不善令生業であっても、阻害業がその影響力の下、小さな地獄又は餓鬼道に生まれ変わる様に導くことがある。。。。        アジャセ王(Ajattasatu)は、己自身の父ビンビサーラ(既にソータパナを証悟)を殺害した。父親殺しは重業である。。。   彼は本来、大地獄へ生まれ変わるべきであったが、しかし、彼は仏陀に出逢って後、仏陀に帰依しただけでなく、非常に多くの善業もなした。これらの善業、不善業を阻害した関係で、彼は小さい地獄に生まれ変わる事となった。。。。           一生の内において、阻害業が造る所の、非常に多くの出来事を見る事が出来る。。    人間界においては、この種の業は業生5蘊(名色、業生色)を阻害する為、悪業が熟した時、その人が富や財産・人間関係等において、多くの損失と苦痛(破産、親子の離散、天災人災の発生など等)に遭遇する事になるのである。