南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(54ー2)(私家版)

これが(業に関する)四種類:令生業、支助(支援)業、阻害業と毀壊業の説明である。。。。                 業の異熟は不思議なものである。。。   仏陀は《増支部》の中において以下の様に言う:                  「4個の不思議がある。それについて、考える必要はない。もし、それについて考えるならば、その人は挫折し、狂乱するであろう。」                 どの、4であるか?            一、諸々の仏の境地。諸々の仏が到達した境地は、考える事が出来ない。      二、定を得た者の境地。一人の人間が定に入った時、その境地を考える事は出来ない。。。                  三、業異熟。業はどの様にして果報を生じるのか?なぜ、突然、熟するのか?     四、世界とは何か?と思惟すること。世界はいかにして始まったのか。どの様にして終焉するのか?これも又、我々の智慧では理解出来ない事柄である。。。        もし、この4個について考えを巡らせるならば、精神錯乱する。。。          果報は業の熟したものであり、それは因縁の法である、と知るならば、それで十分である。